いやー日本からスイスに帰ってきてからの、この4週間は忙しかった。
新・修士の学生の面倒をみつつ、
娘の滞在許可書のための書類作成やら、
スイスのとある大学の、とある研究室と2週間の共同研究しつつ、
ボスと徹底的にディスカッション。
さらには、アメリカから親友が来て共同研究(継続中)などなど・・・。
あぁー疲れた。ちなみに今日はスイスのとある研究室との共同研究についての
愚痴です。
今書いてる論文に、是非載せたい実験があって、共同研究を申し込みました。
相手側は即、OK.
で2週間ほど滞在して終わる予定であった。お互い楽観的であった。
が、
結果は惨敗。
惨敗の原因は色々あるよ。簡単にいうと「実験的に無理だった」ってことです。
それなら仕方ないことだけれど、
かなりフラストレーションの溜まる共同研究であった。
私と一緒にやってくれた方は女性の方で、仮にAさんとしよう。
このAさん、
失敗するたびに雄たけびあげるし、地団駄を踏む(本当に)。
一緒にやっててすごく疲れる。
それもさ、成功すればいいよ。
でもさ、成功しないんだもん!
例えるならば、研究するための下準備の段階でめっちゃ失敗するんだよ。
具体的には、イザ記録するって前に、電極で脳血管をタッチしてしまって
血の噴水を演出してしまったり、電極への圧力が強すぎて脳内が壊れたり、
レーザーが強すぎて、脳内に泡ができたり・・・。
バーカ!!
はっきり言って、彼女は実験的な「勘」がめちゃくちゃ悪い。
私からしてみれば「なんで?」ってことをやってしまう。よく考えないで行動してしまう。
私「なんでそんなことするの?」と聞いて、Aさんは「こう、こう、こうだから」と答えるが、私「そうかなー?ちがくないか?こうじゃない?」と切り返しても、「いや、問題ない」、みたいな感じ。
だからさ、なんでいきなり「問題ない」という結論にジャンプするんだよ?つまりはロジックもおかしい。
これは私の手におえないと判断し、ウチのボスを呼んで3人でやることに。
でもやっぱり失敗。ボスもあきれてた。
ボス曰く「Aさんがあんなに勘の悪い人とは思わなかった」と。
Aさんが、なかなかうまい具合に電極を作成することが出来ずにいて、
「What a stupid pipette!!」(なんてばかげた電極なんだ!!)と遠くで叫んでいるが、
私から言わせれば、
おまえがstupidだよ。
結局、2週間の滞在も無駄となってしまった。
共同研究失敗の原因は「実験的に無理だった」ってことだけど、違う人とやってれば、1週間でこの結論に至った気がする。(ちなみに相手側のボスに「違う人とやりたい」と伝えたが、あいにく彼女しかフリーな人はいないとの事。そのボスもAさんの力量を実は知ってて、「M(私)が直接やったほうが早いかもね」と言っていた。が、いろんな都合でそれは叶わなかった。それも残念)
最終日、
午後6時半の帰りの電車、
満席状態だったけど、
向かい合いの4人席ボックスだったけど、
このムカムカする気持ちを、ビールと共に胃袋に流し込んだ。
ラベル:共同研究