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タグ;スイス ブログ 留学

2006年02月14日

留学賭けたメールの返信

2005年11-12月頃の回想
スイスへの留学賭けたメール送信後、ほどなくボスから返信が届く。
ぱっとみ・・・、やたら長い文章が届く。Hotmailでみると英語で40行くらい。

第一パラグラフの内容:以前applyした日本のfellowship(Fellowship争奪戦を参照)に私が惨敗したことが残念だったようだ。当たり前だ。

第二パラグラフの内容:私が以前、日本で行った(自費の)実験が成功したこと(スイスのボスへ留学賭けたメールを参照)に感激したらしい。よしよし。ここまでは私の思うつぼ。下げて上げる!

第三パラグラフの内容:ここが最も重要な内容であった。それは私の「他の研究室を探し始めてもいいか?」についての返答であった。ではその返答とは・・・、

大学から給料だすからスイスへ来なさい。

しょっや〜〜〜〜!うし!うし!牛!ハイジと乳搾り!!

興奮しました。留学決定です。これは、科学Journalへ自分の論文が掲載決定した時に味わえる興奮度に匹敵します。
ボスの延々とナガイ英語をまとめると、
「研究室にお金がない。だからお前のこと学部長に紹介した。そしてお金せびった。そしたら貰えた。おれうれしい。おまえもうれしい。だからおまえ来い(もののけ姫に出てくるサル風)。」とこんな感じ。

とにかく、具体的な金額も提示されたので、これでひとまず安心。水面下で行っていた就職活動を打ち切り、以後は留学に向けた準備を始める。牛!

共に喜びを
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2006年02月10日

スイスのボスへ留学賭けたメール



2005年11-12月頃の回想2 「破滅型の人生か?」の続き

手元にブツが届き、早速それが使い物になるか試す。この際研究室の後輩に手伝ってもらった。ありがとう。

さ〜結果は・・・

なんとこれが大成功!ギャンブルしてみる甲斐がありました。25万円と労力を費やす甲斐がありました(破滅型の人生か?を参照)。

ただ・・・、

日本でこの実験がうまくいったからって、スイスへ留学できるわけではありません。そこで私は、スイスのボスへメールしてみることにしました。

用件は
1.日本のfellowshipに惨敗したこと(Fellowship争奪戦:1を参照)
2.日本で行った私の実験が上手くいき、その結果、スイスでもスムーズにこの実験が行うことが可能との旨
3.申請中である海外のfellowshipが不採用になったとき、私がスイスへ行く見込みがなくなるから(また、それから就職活動しても遅いから)、他の研究室を探し始めてもいいか?との旨

3に関して、「それならスイスへ来い。なんとかするから」って返事がボスからくればバンバンザイですが、趣旨の捉えようによっては、この内容は挑発的にもみえる。これはギャンブルでした。ボスから「いいよ。他探しても」なんて返事がきたら、スイス留学の見込みはゼロに等しいものになってしまいます。

さ〜、メールの英語をチェックして、いざ送信!

そして二日後、ボスからメールの返信が届く・・・。

ギャンブルなメールに愛の手を
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2006年02月09日

破滅型の人生か?



2005年11-12月頃の回想
争奪戦1でお話したように、既に日本における争奪戦には惨敗でありました。頼みは海外のみ!ただその発表が3月で、私の卒業まじか。よって私は非常に不安でありました。だってfellowship取れなかったらスイスに留学できないからです。

ただ、いくら不安に思っていてもラチがあきません。そこでスイスの就職活動と日本国内における就職活動との並行で行うことにしました。

幸いに、私の論文の共著者を介して九州での研究職を紹介されました。話は結構進み、実際に2006年一月頭には九州まで面接しに行く事になりました。ただ、九州での研究は、今までやってきた分野とちょっとだけ違うのですな〜。ん〜〜。例えると、中枢神経系を研究するか抹消神経系を研究するかの違い。

と平行に、

スイスで行う研究計画には、あるモノを使う予定でした。そのモノは世界中で販売されているのですが、事前調査したところ科学立国日本で最も優れた製品が既に販売されているのです。私はこれを使うことを密かに決めていました。

そして自腹で購入を決意。だって、まだスイスで雇われてないし、その製品が研究に使えるかどうかも分からない状況でしたので、お金ちょうだい?なんていえません。もちろん現在所属している研究室の費用で賄うことも筋違い(場合によっては犯罪?)だと思ったので。

ちなみにその費用、こみこみで約25万円なり。こつこつ貯めていたバイト代が一瞬で消えました。ただでさえ、学生結婚し、妻の稼ぎで食べさせてもらっているのに・・・。仕方ない。面白い研究をするためだ。スイスがだめでもこれを武器にどこか就職先を見つけよう。こうして妻を説得。

大金をもって大学内のATMへ。そして入金。

果たして俺は、破滅型の人生をおくっているのではないのか?」と入金確認ボタンを押しながら狭いBOX内でへこむ。

ほどなく一週間後、研究室にブツが届く・・・。

破滅型の研究者に愛の手を
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2006年02月08日

Fellowship争奪戦:1



以下のお話は2005年3月から11月ころの、私の回想です。

当面スイスのボスからの至上命令は、私がfellowshipをゲットすることであった(私の給料をここからだすため)。ただこれがなかなか当たらない。ここでいうfellowshipとは、日本育英会などのそれとは違い、返済義務のないお金である。日本で有名なのは、日本学術振興会や、上原記念生命科学財団からのfellowshipがある。国際的なものにはHuman Frontier Science ProgramやMarie Curie Fellowshipsなどがある。

これらfellowshipにおいては、これまでの研究成果、これからの研究計画等が総合的に考慮されて選考される。おおよそ、どのfellowshipも応募数の10%が選考される。確かにこの数字自体は宝くじよりも確率は高そうにみえるが、ランダムに当りが引かれるのではなく、上記仕組みみよって選考(!これがミソ)されので、レベルの高いある人がいくつものfellowshipに応募した場合、その人が複数のfellowshipに当選することが起こる。よって能力のない私は、いくつだしても当たらない。がび〜〜ん。

ともかく書類を書く。これがめちゃくちゃ大変。1つの応募にA4ページを合計6-10ページ程度にわたって文章や図を埋めることになる。たかが数ページと侮るなかれ。1ページの理科系の作文を仕上げるのに数日かかります。ましてこれからの研究計画を立てねばなので、原著論文を読みグッドアイディアをひねり出さなければならない。
文章も推敲に推敲を重ね、一字一句ミスなく仕上げるのである(うちの大学4年生で卒業要旨を書いた事のある人なら、特にこの苦しみが分かっていただけるだろう)。そしてやっと郵送。数ヵ月後に結果が届く・・・。

結局私は日本のそれらfellowshipを合計6個に応募したが、・・・・どれも「今回の採用は見送らさせていただきます。」とのハガキが届く。ま〜ね。能力ないし。ただ

見送る?

では来年度は、応募しなくても応募したことになってまた選考してくれるのですか?この血のにじむような努力。落選なら落選といって!

ま〜、このような努力によって、考える力と文章力が磨かれていくので無駄ではないが、やはりショック。スイスのボスになんていうか。。。

ただまだ希望がある。上述したHuman Frontier Science Programを出しているではないか。この結果はまだこない。

いつ届くかって?

2006年3月だとさ。そう3月といえば卒業。もし落ちていたら、私、どうなるの?


哀れな私に愛の手を
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2006年02月05日

回想1:スイスのボスへのメール。 雇ってくれ〜〜仕事くれ〜〜



日々のブログを始める前に、スイスでの仕事が見つかるまでの経緯をご説明する必要があるかと思いますので、回想として書かせていただきます。

去年の2月(2005年)、まだ博士課程2年生だった私は、早めに就職活動を始めることにしました。就職活動といっても、企業のそれとは違い、大学等における研究職を希望していました。そって、エントリーシートなどはなく、目当ての研究室のボスに直接メールと履歴書(curriculum vitae)を送ります。

2006年4月から私が所属する予定の研究室を知ったきっかけは、現時点の研究室に、そのボスと以前に共同研究した研究員がおり、その方から「とても優秀な人」と教えてもらったことです。そしてこの研究室を選んだ最大の理由は、私の今後行いたい研究内容が、そのボスの研究とマッチしていたことです(スイスだから、とういわけではありません)。

よって私は迷うことなくスイスのボスに履歴書付メールを送りました。

結果は・・・・たらーっ(汗)

雇いたいが、お金がないと失恋

がが〜〜ん

ま〜この結果は当たり前かバッド(下向き矢印)。ものの本では、普通、数十件のメールを出し、返事だけでも返ってくるのが数件だとか。返事が来るだけマシなのねー(長音記号2)

ただ、私の給料をFellowship(返済なしの奨学金みたいなもの)から出せるように、ボスと私で努力しようとのことでした。この返事からすると、やや、前向きに考えてくれている様子が伺えて、多少嬉しかったことを覚えています。

ただ、そのFellowshipって、なかなかモラエナイッスexclamation×2

では次回は、そのFellowship争奪戦についてお書きします。

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