やってまいりました、博士学位審査の日。まず朝は顔ヒゲを剃り、あごひげを短く切り、スーツを着ていざ出陣
ゲッ雪つもってんじゃん。原チャリ通学の私は、後ろタイヤを何度か滑らせながら大学へ
。
到着したら、悪あがきと知りながら、コーヒー片手にPowerPointを修正。そして講義室へ行く。その講義室は100名くらい収容できるくらいの広さで、私の発表の時間には30〜40名くらいが着席していた気がします。
座長から紹介を受け、発表開始。その内容自体はすでに5,6回、学会などで発表していた事なので、すんなり終わる。教授らからの質問事項は、専門分野以外の方々からだったので、想定の範囲内から、範囲外な(時に度肝をぬかれる)内容であった。これも無難にこなした(と思っている)。
そのご・・・、例の密室でのDefenceを始める。
そこでは教授方は、待っていたかのごとく、必殺技となりうる(一撃で相手に瀕死の重傷をおわせる)、専門的な質問をぶつけてきた。
あーでもない、こーでもないと、質問に対して回答するうち、あぁぁ〜〜、めまいがしてきた。親しんできた顔が悪魔に見えてきた。これが「博士」をとるための試練なのか?記憶が私の海馬から抜けるのに、そう時間はかからなかった。。
どれくらい時間がたったかはわからぬが、主査の「もう時間だから、このへんで」と、暗いトンネルの中から聞こえてきた気がした。
こうこのへんで・・・、いじめるのやめようかってことか?あたりまえだ。穴だらけサンドバックをこれ以上叩いても、もう砂はできったさ。これ以上私になにをお望み?
研究室へもどった私は、朝飲みかけたコーヒーを口にした。これがやけに苦かった。
サンドバックに愛の手を
さて博士学位審査の結果は?
正式には来週末にでるのだが、審査員いわく「まー平気だろう」。まーね。今結果でたらインチキだもんね。
ただ
「まー平気」ねか。ふ〜ん。